「すみません200円いただけませんか」
2010年 04月 05日
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「すみません」
と、通りすがりの見知らぬおじさんに声をかけられました。
わたしは道などを訪ねられることが多いので、
「はい?」
と、快く返事をしました。
すると、
「200円いただけませんか?」
と言われました。
一瞬耳を疑いましたが、なんとか事態をのみこんで、
「・・・・・何に使うんですか?」
と聞くと、
「2日間何も食べてないんです。」
よく見るとおじさんは確かに衣食住事足りていない感じでした。
「あ、・・そうなんですか。・・・200円、あるかなぁ。・・・あ、これ、ちょっと足りないかも知れないんですけど・・」
といって、持っていた小銭を全部渡しました。正直ちょっと怖かったので、小銭を渡すとき手には触れないようにしました。
おじさんは「ありがとうございます」と2回言って、立ち去っていきました。
取り残されたわたしは、なんだか不意打ちをくらったような感覚でした。
だけど悪い気は全然しなかったです。
何年か前、自動車免許の登録をするときに100円足りなくて本当に困ったことがあって、でも周りは知らないひとだらけ。誰にも「ください」とも「貸してください」とも言えなくて、母親に電話して遠くからわざわざ持ってきてもらったことがあります。
だけど、もしあのとき勇気を出してお願いしていれば、きっと誰もが助けてくれたと思います。
困ったとき、ひとに「助けて」って言える。
これって自立した大人の条件だよなぁ。
by idatopingala-yuga
| 2010-04-05 22:52
| 日記